2006年5月~6月ごろ
KURIさんもTAMAさんも空間を作る仕事に携わっておりました。なので平面図面をみれば頭の中で空間が立ち上がってきます。土地は決まっているので、方眼紙を買ってきて自分たちでもちょろちょろと平面図を書いていました。そんな落書きからOUR HOUSEの主だったコンセプトを書き出していきます。
1. 楽しい暮らし(食事、風呂、睡眠、洗濯、トイレなど日常生活を楽しめること)
2. 内装は基本的にシンプルでモダンな雰囲気(壁はシンプルに白、床材で表情を持たせる)
3. 吹き抜けをうまく使って1Fの中心部でも外の明るさを感じることができる構成(最終的には1、2F間の吹き抜けは無くなりましたが…)
4. キッチン、ダイニング、リビングは仕切りをつくらず一つの空間で広々と(書斎も設けるが、篭らずオープンスペースに設置)
5. ウォークインクロゼット、服と靴のたっぷり収納
6. 広いテラスでアウトドアリビング、ダイニングを楽しめるように
7. お風呂は南側の日当たりが良い場所で、空を見ながら湯船に浸かりたい
8. 風通しが良く明るい家(KURIさんはエアコンが嫌い)
9. サーフボード10数本(最大長335cm)が収納できる場所を確保
10. 趣味のガーデニング、畑仕事が楽しめる庭先の広さ
11. 外観はキュービックに
大きくはこんな感じです。この時点ではまだ薪ストーブのことは考えていませんでした。その他、細かい要望をびっちりと書いたメモを片手にプランニングスタートです。要望だけを書き出すのも良いですが、図面書きながら(ちょっと慣れれば簡単ですよ)あれこれやっていると、自分でも気付かなかった視点で見ることができたりするものです。別にちゃんとしたサイズでなくても、大きな丸を書いて「ここリビング」みたいなおおまかなやり方でいいですから、部屋を組み合わせたり、つながりを考えると気がつかなかったものが見えてきたりするものです。
住友林業さんの設計士さんは意外と若く、真面目そうな感じ。聞くところによるとすでにモデルハウスの設計を任されるなど若手ではナンバーワンだということでした。実際に手がけられた家を(モデルハウスですが…)見ることができると実感が湧きます。何社かとのコンペで契約を勝ち取ったという二世帯住宅のプランも素晴らしいものでした。これは期待できそうです。
一方積水ハウスさん。現れた設計士さんはあまりサラリーマンらしからぬ、もじゃもじゃ頭のいかにも「デザイナー」という風貌の人物。TAMAさん、KURIさんたちはこれまでの仕事上、親しんできたクリエータータイプの設計士さん。いろいろなコンクールで賞をもらっているとのことでした。この設計士さん、私たちが営業さんに要望事項を説明しているのを横で「フンフンフン」と聞きながら、方眼紙に線を引いてるなあと思ったら、急に「こんな感じは?」と家の間取りとパースまで書いてしまいます。
この設計さんのKURIさんとTAMAさんの評価はかなり高く、住林5、積水5くらいまで積水が一気につめてきた感じになりました。
土地があって、あとは家という段階ですからハウスメーカーさんも力入っていたのでしょう。ハウスメーカーといえども、ちゃんと設計できそうな感じです。これなら見積もりに入ってくる数十万の設計料は安いのかも?
KURIさんもTAMAさんも空間を作る仕事に携わっておりました。なので平面図面をみれば頭の中で空間が立ち上がってきます。土地は決まっているので、方眼紙を買ってきて自分たちでもちょろちょろと平面図を書いていました。そんな落書きからOUR HOUSEの主だったコンセプトを書き出していきます。
1. 楽しい暮らし(食事、風呂、睡眠、洗濯、トイレなど日常生活を楽しめること)
2. 内装は基本的にシンプルでモダンな雰囲気(壁はシンプルに白、床材で表情を持たせる)
3. 吹き抜けをうまく使って1Fの中心部でも外の明るさを感じることができる構成(最終的には1、2F間の吹き抜けは無くなりましたが…)
4. キッチン、ダイニング、リビングは仕切りをつくらず一つの空間で広々と(書斎も設けるが、篭らずオープンスペースに設置)
5. ウォークインクロゼット、服と靴のたっぷり収納
6. 広いテラスでアウトドアリビング、ダイニングを楽しめるように
7. お風呂は南側の日当たりが良い場所で、空を見ながら湯船に浸かりたい
8. 風通しが良く明るい家(KURIさんはエアコンが嫌い)
9. サーフボード10数本(最大長335cm)が収納できる場所を確保
10. 趣味のガーデニング、畑仕事が楽しめる庭先の広さ
11. 外観はキュービックに
大きくはこんな感じです。この時点ではまだ薪ストーブのことは考えていませんでした。その他、細かい要望をびっちりと書いたメモを片手にプランニングスタートです。要望だけを書き出すのも良いですが、図面書きながら(ちょっと慣れれば簡単ですよ)あれこれやっていると、自分でも気付かなかった視点で見ることができたりするものです。別にちゃんとしたサイズでなくても、大きな丸を書いて「ここリビング」みたいなおおまかなやり方でいいですから、部屋を組み合わせたり、つながりを考えると気がつかなかったものが見えてきたりするものです。
住友林業さんの設計士さんは意外と若く、真面目そうな感じ。聞くところによるとすでにモデルハウスの設計を任されるなど若手ではナンバーワンだということでした。実際に手がけられた家を(モデルハウスですが…)見ることができると実感が湧きます。何社かとのコンペで契約を勝ち取ったという二世帯住宅のプランも素晴らしいものでした。これは期待できそうです。
一方積水ハウスさん。現れた設計士さんはあまりサラリーマンらしからぬ、もじゃもじゃ頭のいかにも「デザイナー」という風貌の人物。TAMAさん、KURIさんたちはこれまでの仕事上、親しんできたクリエータータイプの設計士さん。いろいろなコンクールで賞をもらっているとのことでした。この設計士さん、私たちが営業さんに要望事項を説明しているのを横で「フンフンフン」と聞きながら、方眼紙に線を引いてるなあと思ったら、急に「こんな感じは?」と家の間取りとパースまで書いてしまいます。
この設計さんのKURIさんとTAMAさんの評価はかなり高く、住林5、積水5くらいまで積水が一気につめてきた感じになりました。
土地があって、あとは家という段階ですからハウスメーカーさんも力入っていたのでしょう。ハウスメーカーといえども、ちゃんと設計できそうな感じです。これなら見積もりに入ってくる数十万の設計料は安いのかも?
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KURIさんはそんな感じでハウスメーカーさんにお願いするようになるのかなーと漠然と考えておりましたが、TAMAさんはまだ建築家の線を諦めきれないようです。
前回の記事で候補に上がったハウスメーカーさんです。
●住友林業
●積水ハウス(シャーウッド)
●ダイワハウス(EDDI’S HOUSE)
●無印良品
この中では、無印とEDDI’Sはプランがほぼ決まっているので、ゼロからデザインをできるのは、住林と積水になります。まだまだ建築家に未練があるTAMAさんは、まずこの二社にコンペプランを出してもらう時の条件として、担当営業所の中でエース級の設計士さんをつけていただきたいという条件をだしました。もちろん最初の打ち合わせの段階からです。
この4社が候補に上がった理由を振り返ってみますと…
●住友林業
いわずと知れた在来工法のハウスメーカーです。他にも在来のメーカーはありましたが、パンフレットに出ているイメージ、木を使ったシンプルでモダンな雰囲気の家がなんとなくよくて候補のひとつに。定期的に発行している、自家自賛という小冊子に実際の事例が出ていて、和風からモダンまでどんな家でも作れそうに思いました。
●シャーウッド
積水ハウスって鉄骨オンリーだと思っていたら、シャーウッドという商品がありました。工法は無印と同様の木を金属の接続金具でつないでいくSE工法と言われるもののようです。メーターモジュールでサイディングの壁、そして高い…というイメージ。
●EDDI’S ハウス
近所にこの家が建っていたのですが、文句なしにカッコイイです。家の中のパティオをかこみ、視線を遮りながら光をとりこむという点に惹かれました。ただKURIさんはやっぱり鉄はイヤだなあというところがあったのは事実です。でもカッコイイです。ちなみに営業さんはダイワハウスさんが一番でした。カユイところに手が届くというか、こちらの言うことをきちんと汲み取って、いろいろ調べてくれたり、的確に資料にしてくれたり、素晴らしい営業さんでした。
●無印良品
知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、あの無印良品の家です。難波和彦さんの「箱の家」をコンセプトに作られています。家全体が一部屋のような作り、一般的には住み難そうですが、KURIさんとTAMAさんが2人で住むには全然問題なさそうだし、面白そうでした。工法はシャーウッドと同じSE工法です。今は変わっているみたいですが、そのころは床下が無く基礎が直接、家の床になり基礎には床暖房のように基礎暖房が入っていて、外張り断熱です。モデルルームをみて、実際に話を聞きましたが、結果的にはオープンすぎる窓(ほぼ1面全面が窓)は普通の住宅地ではカーテン閉めっぱなしの生活になりそうで、候補から外れました。部屋の仕切りも壁ではなく衝立みたいなパーテーションですので、家族で住むのはオープンすぎてプライバシーの確保は大変かも。化学断熱材による外張り断熱というのも気になりました。
EDDI’Sハウスはカッコイイのですが、プランが決まっていてほとんど動かせないのがネックになりました。KURIさんのサーフボードをせっかくの吹き抜けに置くのもどうかと思いました(他に納まるところも無さそうです)。遊び道具が多い人などちょっと変わったニーズには対応が難しそうです(薪ストーブは付けられたのかな?)。そんなもろもろの理由でEDDI’Sハウスも候補から外れました。ダイワハウスさんの他の家は興味が無いので(すいません)営業さんには申し分けなかったのですが、お断りすることに。
結果として、住友林業と積水ハウスの設計士さんに期待することになってきましたが、そのころの(KURIさんの)気持ちとしては住友林業7 積水ハウス3くらい。だったら積水ハウスに声かけるなよ、という声も聞こえてきそうですが、やっぱりいろいろと見てみないことには!
それで登場しました!2社ともエース級という設計士さんが!
お手並み拝見です。
前回の記事で候補に上がったハウスメーカーさんです。
●住友林業
●積水ハウス(シャーウッド)
●ダイワハウス(EDDI’S HOUSE)
●無印良品
この中では、無印とEDDI’Sはプランがほぼ決まっているので、ゼロからデザインをできるのは、住林と積水になります。まだまだ建築家に未練があるTAMAさんは、まずこの二社にコンペプランを出してもらう時の条件として、担当営業所の中でエース級の設計士さんをつけていただきたいという条件をだしました。もちろん最初の打ち合わせの段階からです。
この4社が候補に上がった理由を振り返ってみますと…
●住友林業
いわずと知れた在来工法のハウスメーカーです。他にも在来のメーカーはありましたが、パンフレットに出ているイメージ、木を使ったシンプルでモダンな雰囲気の家がなんとなくよくて候補のひとつに。定期的に発行している、自家自賛という小冊子に実際の事例が出ていて、和風からモダンまでどんな家でも作れそうに思いました。
●シャーウッド
積水ハウスって鉄骨オンリーだと思っていたら、シャーウッドという商品がありました。工法は無印と同様の木を金属の接続金具でつないでいくSE工法と言われるもののようです。メーターモジュールでサイディングの壁、そして高い…というイメージ。
●EDDI’S ハウス
近所にこの家が建っていたのですが、文句なしにカッコイイです。家の中のパティオをかこみ、視線を遮りながら光をとりこむという点に惹かれました。ただKURIさんはやっぱり鉄はイヤだなあというところがあったのは事実です。でもカッコイイです。ちなみに営業さんはダイワハウスさんが一番でした。カユイところに手が届くというか、こちらの言うことをきちんと汲み取って、いろいろ調べてくれたり、的確に資料にしてくれたり、素晴らしい営業さんでした。
●無印良品
知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、あの無印良品の家です。難波和彦さんの「箱の家」をコンセプトに作られています。家全体が一部屋のような作り、一般的には住み難そうですが、KURIさんとTAMAさんが2人で住むには全然問題なさそうだし、面白そうでした。工法はシャーウッドと同じSE工法です。今は変わっているみたいですが、そのころは床下が無く基礎が直接、家の床になり基礎には床暖房のように基礎暖房が入っていて、外張り断熱です。モデルルームをみて、実際に話を聞きましたが、結果的にはオープンすぎる窓(ほぼ1面全面が窓)は普通の住宅地ではカーテン閉めっぱなしの生活になりそうで、候補から外れました。部屋の仕切りも壁ではなく衝立みたいなパーテーションですので、家族で住むのはオープンすぎてプライバシーの確保は大変かも。化学断熱材による外張り断熱というのも気になりました。
EDDI’Sハウスはカッコイイのですが、プランが決まっていてほとんど動かせないのがネックになりました。KURIさんのサーフボードをせっかくの吹き抜けに置くのもどうかと思いました(他に納まるところも無さそうです)。遊び道具が多い人などちょっと変わったニーズには対応が難しそうです(薪ストーブは付けられたのかな?)。そんなもろもろの理由でEDDI’Sハウスも候補から外れました。ダイワハウスさんの他の家は興味が無いので(すいません)営業さんには申し分けなかったのですが、お断りすることに。
結果として、住友林業と積水ハウスの設計士さんに期待することになってきましたが、そのころの(KURIさんの)気持ちとしては住友林業7 積水ハウス3くらい。だったら積水ハウスに声かけるなよ、という声も聞こえてきそうですが、やっぱりいろいろと見てみないことには!
それで登場しました!2社ともエース級という設計士さんが!
お手並み拝見です。
無事に理想に近い土地を見つけることができました。さあ次はいよいよ家です。
私たちの家を建ててもらう相手をどうするか?ということは土地探しと並行してすでに考えていたことですが、土地が決まってしまったので、土地の契約日までに銀行さんに土地代金の融資をいただけるよう、ある程度の家のたたき台をつくらなければいけません。お尻に火が付きかけています。誰に頼むか?私たちは3つのパターンを考えました。
1. ハウスメーカー
2. 建築家・デザイナー
3. 工務店
の3つです。
KURIさんは書店にならぶ、「恐ろしい欠陥住宅の●×○□×○●●」なんていう煽り立てるようなタイトルの本なんかも立ち読みで読破し、すっかり耳年増になってしまっています。どこに頼んでも真面目に作ってもらえば欠陥住宅はできないとは思ってみても、そこは住宅の難しさ。建売の家の壁の中を見ることができないように、注文住宅だって見て依頼先を決めることができないんです。だってまだ買うはずの家は無いんですから。構造見学会みたいなものに参加しても参考にはなると思いますが、決め手にはなかなかならない。いったいどうやって決めればいいんだろう。
2.の建築家・デザイナーは、複数の建築家のコンペ案から気に入ったものを選べるという、ウィークエンドホームズ社にコンタクトを取ってみました。登録している建築家に私たちの家にたいする要望を伝え、何ヶ月か後に出てきたプランをもとに依頼する建築家を決定するというシステムです。建築家の建てた家、というとなんとなくかっこいいですが、不安なのは自分たちと相性が良い建築家と果たしてめぐり合えるのか?ということ。KURIさんとTAMAさんのふたりは好き嫌いがとてもはっきりしています。デザインに対してこだわりがあります。建築家とウマがあわなければかなり恐ろしい結果になりそうです。
いろいろと考えてみて、土地も建てやすそうな整形地だし、作りたいのはいたって普通のシンプルな家です。建築家に頼む必然性は低いのかも?それに建築家はプランニングに時間がかかりそうなので土地代金の融資に問題が出てきそうです。若い営業さんはとても熱心に相談に乗ってくれたのですが、すいませんすることにしました。
3.の工務店は実は一社、KURIさんが気になっている工務店がありました。安心工務店ネットというサイトに出ている創建舎という工務店です。実は家のすぐ近くにこの創建舎の建築現場がありました。デザインもいいし、工法もKURIさんが気になっていたセルローズファイバーを断熱材に使った充填断熱を採用しています。早速、創建舎にラブコールを送ったのですが、つれない返事が返ってきます。まだ土地が具体的に決まっていない頃だったせいなのかもしれませんが、私たちが問い合わせしたエリアはエリア外で建てられないとの冷たい返事?じゃあ家の近所の物件はなんなの?問い合わせしたのと同じ区内なんだけど?と聞くと強い要望があったからとの返事。その上エリア割り増し料金がかかるらしい。ますます???要望が強い弱いってどういうこと?エリア割り増し??創建舎のウェブサイト見るとしっかり施工エリアに入っとるじゃないの。その他も理解しかねる内容。社長さんのブログがあったのでそこから抗議のメールをお送りさせていただきました。かなり頭にきたので送ってもらった分厚い資料はそのままゴミ箱行き。社長さんからは丁寧なお詫びメールをいただきましたがすでに遅し。KURIさん的には工務店ってこんなもんなんだ…です。
その直後、土地が決定。もしかしてこのとき対応した人じゃない人に当たっていればお願いしていたかもしれません。客一人逃がしましたよ、創建舎さん。企業は人なりって本当です。KURIさんとしては裏切られた気分でガッカリしました(未だ未練あり)その後、やっぱり創建舎さんにやってもらいたいなーと思いはしたものの、この時に対応した人には一切私たちの家創りに関与して欲しくなかったのであきらめました。家創りってそういうもんですよね。
他の工務店もいろいろ当たってみました、といってもウェブサイトを見て過去の物件などをもとに判断しただけですがどうも条件(デザイン・工法)にあてはまるところが無い。ちょっと気になった工務店を一軒一軒足を使って訪ねてみる時間もないので判断不能ということであっさり工務店はあきらめ。もう知らない!という感じ。工務店選びはハウスメーカー選びより難しいのかも??!!
そんなわけで残された時間は後わずかとなり、1のハウスメーカーという選択肢が残ることになりました。この時点での候補は
●住友林業
●積水ハウス(シャーウッド)
●ダイワハウス(EDDI’S HOUSE)
●無印良品
というポリシーが全く感じられないような組み合わせ。
私たちの家を建ててもらう相手をどうするか?ということは土地探しと並行してすでに考えていたことですが、土地が決まってしまったので、土地の契約日までに銀行さんに土地代金の融資をいただけるよう、ある程度の家のたたき台をつくらなければいけません。お尻に火が付きかけています。誰に頼むか?私たちは3つのパターンを考えました。
1. ハウスメーカー
2. 建築家・デザイナー
3. 工務店
の3つです。
KURIさんは書店にならぶ、「恐ろしい欠陥住宅の●×○□×○●●」なんていう煽り立てるようなタイトルの本なんかも立ち読みで読破し、すっかり耳年増になってしまっています。どこに頼んでも真面目に作ってもらえば欠陥住宅はできないとは思ってみても、そこは住宅の難しさ。建売の家の壁の中を見ることができないように、注文住宅だって見て依頼先を決めることができないんです。だってまだ買うはずの家は無いんですから。構造見学会みたいなものに参加しても参考にはなると思いますが、決め手にはなかなかならない。いったいどうやって決めればいいんだろう。
2.の建築家・デザイナーは、複数の建築家のコンペ案から気に入ったものを選べるという、ウィークエンドホームズ社にコンタクトを取ってみました。登録している建築家に私たちの家にたいする要望を伝え、何ヶ月か後に出てきたプランをもとに依頼する建築家を決定するというシステムです。建築家の建てた家、というとなんとなくかっこいいですが、不安なのは自分たちと相性が良い建築家と果たしてめぐり合えるのか?ということ。KURIさんとTAMAさんのふたりは好き嫌いがとてもはっきりしています。デザインに対してこだわりがあります。建築家とウマがあわなければかなり恐ろしい結果になりそうです。
いろいろと考えてみて、土地も建てやすそうな整形地だし、作りたいのはいたって普通のシンプルな家です。建築家に頼む必然性は低いのかも?それに建築家はプランニングに時間がかかりそうなので土地代金の融資に問題が出てきそうです。若い営業さんはとても熱心に相談に乗ってくれたのですが、すいませんすることにしました。
3.の工務店は実は一社、KURIさんが気になっている工務店がありました。安心工務店ネットというサイトに出ている創建舎という工務店です。実は家のすぐ近くにこの創建舎の建築現場がありました。デザインもいいし、工法もKURIさんが気になっていたセルローズファイバーを断熱材に使った充填断熱を採用しています。早速、創建舎にラブコールを送ったのですが、つれない返事が返ってきます。まだ土地が具体的に決まっていない頃だったせいなのかもしれませんが、私たちが問い合わせしたエリアはエリア外で建てられないとの冷たい返事?じゃあ家の近所の物件はなんなの?問い合わせしたのと同じ区内なんだけど?と聞くと強い要望があったからとの返事。その上エリア割り増し料金がかかるらしい。ますます???要望が強い弱いってどういうこと?エリア割り増し??創建舎のウェブサイト見るとしっかり施工エリアに入っとるじゃないの。その他も理解しかねる内容。社長さんのブログがあったのでそこから抗議のメールをお送りさせていただきました。かなり頭にきたので送ってもらった分厚い資料はそのままゴミ箱行き。社長さんからは丁寧なお詫びメールをいただきましたがすでに遅し。KURIさん的には工務店ってこんなもんなんだ…です。
その直後、土地が決定。もしかしてこのとき対応した人じゃない人に当たっていればお願いしていたかもしれません。客一人逃がしましたよ、創建舎さん。企業は人なりって本当です。KURIさんとしては裏切られた気分でガッカリしました(未だ未練あり)その後、やっぱり創建舎さんにやってもらいたいなーと思いはしたものの、この時に対応した人には一切私たちの家創りに関与して欲しくなかったのであきらめました。家創りってそういうもんですよね。
他の工務店もいろいろ当たってみました、といってもウェブサイトを見て過去の物件などをもとに判断しただけですがどうも条件(デザイン・工法)にあてはまるところが無い。ちょっと気になった工務店を一軒一軒足を使って訪ねてみる時間もないので判断不能ということであっさり工務店はあきらめ。もう知らない!という感じ。工務店選びはハウスメーカー選びより難しいのかも??!!
そんなわけで残された時間は後わずかとなり、1のハウスメーカーという選択肢が残ることになりました。この時点での候補は
●住友林業
●積水ハウス(シャーウッド)
●ダイワハウス(EDDI’S HOUSE)
●無印良品
というポリシーが全く感じられないような組み合わせ。
~2006年6月ごろ~
気に入る土地が出てくるまでは、気長に探すぞ。と構えていたKURIさんとTAMAさんですが、ある日の土曜日、いつものようにチェックしていた折込チラシに目を通していると、ある物件に目が止まりました。場所は現在住んでいるところからクルマで約20分。いつも使っている駅からは支線に乗り換えて7~8分、しかも駅から徒歩5分もかからない近さ。現在の住まいは駅からバスで10分ちょっとの距離。バス停までは3分ほど。
支線の電車代170円、現在のバス代200円、その上電車のダイヤはバスとくらべると全然充実。お~今よりもしかして便利?とすぐさまクルマに乗り込み現地視察にでかけたKURIさんとTAMAさんなのでした。
土地は造成地なので道はきちんと整備され幹線道路から土地の目の前まできっちりきれいな6m道路。住宅地を丸く囲むように道路があり、抜け道に使われることも無さそう。そこの住民、もしくは住民に用がある人以外は入ってこないような作りになっています。そして北入り玄関の敷地なら広さの割りに予算内!!回りの環境も緑は多く申し分ないし、もうここしかないよと必然的に盛り上がる二人。
という訳で理想に近い土地を結構あっけなくゲットしてしまった二人でした。そこの土地に決めた理由は、上にあげた地理的要因と南側の土地と高低差が1.5mほどあること。その高低差から2階は結構開放的に作れそうな直感から。同じ並びに分譲宅地はいくつかあったのですが、KURIさん、TAMAさんは相談もしていないのに、ここがいい!と同じ判断をくだしていたようです。
土地の周辺は休みの日など、たまに車で通りかかると緑も多く、道路も歩道も広々と整備されていて、以前からなんかこの辺いい環境だなあと思っていたエリアでした。土地を探していてなぜかこのあたりは忘れていたのですが、TAMAさんの会社への通勤時間は変わらないし、KURIさんも同じ。新宿に出るにも30分ちょっとなのにいい環境!ということで、たぶん価格的にも気に入る土地はこれから見つからないように思えたので、腹をくくったのでした。
さあ、次は誰に家作りを依頼するかです!
気に入る土地が出てくるまでは、気長に探すぞ。と構えていたKURIさんとTAMAさんですが、ある日の土曜日、いつものようにチェックしていた折込チラシに目を通していると、ある物件に目が止まりました。場所は現在住んでいるところからクルマで約20分。いつも使っている駅からは支線に乗り換えて7~8分、しかも駅から徒歩5分もかからない近さ。現在の住まいは駅からバスで10分ちょっとの距離。バス停までは3分ほど。
支線の電車代170円、現在のバス代200円、その上電車のダイヤはバスとくらべると全然充実。お~今よりもしかして便利?とすぐさまクルマに乗り込み現地視察にでかけたKURIさんとTAMAさんなのでした。
土地は造成地なので道はきちんと整備され幹線道路から土地の目の前まできっちりきれいな6m道路。住宅地を丸く囲むように道路があり、抜け道に使われることも無さそう。そこの住民、もしくは住民に用がある人以外は入ってこないような作りになっています。そして北入り玄関の敷地なら広さの割りに予算内!!回りの環境も緑は多く申し分ないし、もうここしかないよと必然的に盛り上がる二人。
という訳で理想に近い土地を結構あっけなくゲットしてしまった二人でした。そこの土地に決めた理由は、上にあげた地理的要因と南側の土地と高低差が1.5mほどあること。その高低差から2階は結構開放的に作れそうな直感から。同じ並びに分譲宅地はいくつかあったのですが、KURIさん、TAMAさんは相談もしていないのに、ここがいい!と同じ判断をくだしていたようです。
土地の周辺は休みの日など、たまに車で通りかかると緑も多く、道路も歩道も広々と整備されていて、以前からなんかこの辺いい環境だなあと思っていたエリアでした。土地を探していてなぜかこのあたりは忘れていたのですが、TAMAさんの会社への通勤時間は変わらないし、KURIさんも同じ。新宿に出るにも30分ちょっとなのにいい環境!ということで、たぶん価格的にも気に入る土地はこれから見つからないように思えたので、腹をくくったのでした。
さあ、次は誰に家作りを依頼するかです!
~2006年7月ごろ~
土地を買って家を建てる場合、お金の使いかたに注意が必要です。家の費用のお支払いには着工時にいくら、上棟時にいくら、竣工後にいくらというようにお金が必要になってきます。例えば、KURIさんが2000万円の土地を買って、2000万円の家を建てるとします。 自己資金は2000万円だとします。ここで最初に自己資金2000万円で土地を買ってしまうとどうなるでしょうか?家を建てるには最初に書いたとおり、節目節目でお支払いが発生してきます。でも自己資金は土地を買うのに使ってしまいました。お支払いができなければ家は建てられません。え?住宅ローンを借りればいいって?ダメです。住宅ローンは家が建たないと融資はしてもらえない場合が大多数です。フラット35もダメです。家代金を全額現金で支払うのでない限り住宅ローンの融資実行までの建築費用のお支払いにあてる資金を用意しておく必要があるのです。
不足分の資金を銀行からの融資でまかなうのでしたらKURIさんとTAMAさんのように土地と建物をセットで考え、現金(自己資金)をどの支払いに当てるのか、銀行の融資はどの時点で実行され、どの支払いに充てることが可能なのか確認しておくことが必要です。自分が購入しようとしている物件に即したタイミングでの融資をしてもらえるローンと、自分が利用可能なローンと可能な融資額を十分シュミレーションしておきましょう。マンション、中古物件、建築条件付土地などそれぞれによって変わってくると思います。
KURIさんとTAMAさんは土地代金は手付け金を除いた全額を住宅ローンでお支払いして、家の建築費用を自己資金と銀行の融資でお支払いする予定です。土地の方のローンは10年固定金利の30年ローン。こちらのローンは、10年間の間に出来る限り(無理のない範囲で)繰上げ返済してしまおうという心づもりで選びました。一方家の方は自己資金を多くし、借り入れ金額を出来るだけ減らして20年長期固定で借りる予定です。こちらは金額が少ないのでじっくり返そうという作戦です。
低金利が続いていたので、金利が低く月々の支払い金額が低い変動金利、もしくは短期固定型のローン商品も多くでていますが、KURIさんは金利と支払い金額のシュミレーションを繰り返した結果、金利が上がった場合の支払い額の変動を呑みこむ余裕は無さそうに思えたので、固定期間を長くし、その間に繰り上げ返済をと考えました。変動金利は上がる可能性もあれば下がる可能性もあります。下がればラッキーですが(その可能性は当面は低くそうです)上がった場合の支払い金額のアップを理解しておくことが必要だと思います。リスクを取れる人(懐に余裕がある人)にはいいと思います。
借金した直後は二人してなんだか暗くなってしまったりしたけど、なにはともあれ借りちまった以上、がんばってお返しするぞ~銀行さん!待ってろよ~!チキショー!
最初の一年は家を建築中なのでほとんど繰り上げは返済ムリそうです。繰上げよりこれから借りるお金の金額を少なく減らすほうが大切ですよね。
土地を買って家を建てる場合、お金の使いかたに注意が必要です。家の費用のお支払いには着工時にいくら、上棟時にいくら、竣工後にいくらというようにお金が必要になってきます。例えば、KURIさんが2000万円の土地を買って、2000万円の家を建てるとします。 自己資金は2000万円だとします。ここで最初に自己資金2000万円で土地を買ってしまうとどうなるでしょうか?家を建てるには最初に書いたとおり、節目節目でお支払いが発生してきます。でも自己資金は土地を買うのに使ってしまいました。お支払いができなければ家は建てられません。え?住宅ローンを借りればいいって?ダメです。住宅ローンは家が建たないと融資はしてもらえない場合が大多数です。フラット35もダメです。家代金を全額現金で支払うのでない限り住宅ローンの融資実行までの建築費用のお支払いにあてる資金を用意しておく必要があるのです。
不足分の資金を銀行からの融資でまかなうのでしたらKURIさんとTAMAさんのように土地と建物をセットで考え、現金(自己資金)をどの支払いに当てるのか、銀行の融資はどの時点で実行され、どの支払いに充てることが可能なのか確認しておくことが必要です。自分が購入しようとしている物件に即したタイミングでの融資をしてもらえるローンと、自分が利用可能なローンと可能な融資額を十分シュミレーションしておきましょう。マンション、中古物件、建築条件付土地などそれぞれによって変わってくると思います。
KURIさんとTAMAさんは土地代金は手付け金を除いた全額を住宅ローンでお支払いして、家の建築費用を自己資金と銀行の融資でお支払いする予定です。土地の方のローンは10年固定金利の30年ローン。こちらのローンは、10年間の間に出来る限り(無理のない範囲で)繰上げ返済してしまおうという心づもりで選びました。一方家の方は自己資金を多くし、借り入れ金額を出来るだけ減らして20年長期固定で借りる予定です。こちらは金額が少ないのでじっくり返そうという作戦です。
低金利が続いていたので、金利が低く月々の支払い金額が低い変動金利、もしくは短期固定型のローン商品も多くでていますが、KURIさんは金利と支払い金額のシュミレーションを繰り返した結果、金利が上がった場合の支払い額の変動を呑みこむ余裕は無さそうに思えたので、固定期間を長くし、その間に繰り上げ返済をと考えました。変動金利は上がる可能性もあれば下がる可能性もあります。下がればラッキーですが(その可能性は当面は低くそうです)上がった場合の支払い金額のアップを理解しておくことが必要だと思います。リスクを取れる人(懐に余裕がある人)にはいいと思います。
借金した直後は二人してなんだか暗くなってしまったりしたけど、なにはともあれ借りちまった以上、がんばってお返しするぞ~銀行さん!待ってろよ~!チキショー!
最初の一年は家を建築中なのでほとんど繰り上げは返済ムリそうです。繰上げよりこれから借りるお金の金額を少なく減らすほうが大切ですよね。
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カテゴリー
プロフィール
HN:
KURI
年齢:
60
性別:
男性
誕生日:
1964/09/15
職業:
自営業
趣味:
料理 薪集め サーフィン
自己紹介:
2006年1月からスタートした私たち夫婦2人の家にまつわる物語。スーパービジネスウーマンのTAMA奥さまとひたすらマイペース自営業者の夫KURIさんの家作りの記録。
2007年9月に家は無事竣工。現在は思いつきレシピの記録、家庭菜園、薪ストーブのことをメインに書き綴っております。
2007年9月に家は無事竣工。現在は思いつきレシピの記録、家庭菜園、薪ストーブのことをメインに書き綴っております。
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